ハーモニカには涙と笑顔が良く似合う。宮城ツアー無事終了

無事に宮城から帰ってきました。おかげさまで実に内容の濃い3日間となりました。

 

まず21日のジネンバークッチーナでのライブ。このお店のマネージャーが、復興ライブとして誘ってくれたのですが、実は僕の大阪時代の友人なのです。10数年ぶりの再会…。嬉しいとか言うよりも照れくさい(笑)でもしばらくすると最近も会っていたような感覚に。。。大阪時代の友達は「幼なじみ」的な感覚なんですよね〜。

真野修治郎グループがまず数曲演奏、そしておいらと沢村さんとのDUO、そしてみんなでセッション。そんな流れで1部、2部と演奏しました!

演奏中、涙を拭う人が…。

いろいろなことを感じながら気持ちを込めて音楽を奏でているわけですが、聴き手の方の心の中に、何かが触れた瞬間に涙が出る。音楽ってそういうもの。聴いたこともない曲なのに、何の思い入れもない曲なのにそういうことがおきる。ただしそれには、場所や空気とか、そこにいる人達の「気」みたいなものとか、いろんな要素が重なって誘われるものだったりもする。あの日、あの場所は確実に「音楽的」で「幸福」な空気が充満していたように思う。実はおいらも泣きそうだったりしてた。悲しい涙は大嫌いだが、幸福感の涙は大好きだ。

 

そして22日「亘理」へ。向かう先は、期間限定で設けられたコミュニティ・カフェ・レストラン「亘理いちごっこ」。ここは被災者の方は無料で、他の方は1コイン以上の「気持ち」を支払い、おいしいご飯が食べれる場所。調理、運営をしている方々は全てボランティア。みんなでここに集まり、語り合い、つながりが出来てゆけば、という場所。今、被災地にはこのような場所がもっとも必要なのでしょう。ここで「ディナーライブ」を行なったのです!

畳の上でのお座敷ライブ♪♪ ちびっ子からお年寄り、そして若い人も沢山。まさに老若男女って感じーー

「ジャズクラブ・いちごっこへようこそ!」という感じでライブスタート!ジャズスタンダード、日本の曲、サンバ、オリジナルなどなど、いろいろやりました。我々の音楽でみなさんの心が楽しくなったり、キュンとしたり、様々な日常を忘れられる一瞬が訪れれば……

ここを運営している代表の方にとても喜んでいただけたことが嬉しかった。復興の為に全てを捧げて尽力している。このような人を僕は無条件に尊敬します。是非またこの場で(期間限定なのでいずれ場所は変わるでしょう)演奏をしたいと思う。ライブ終了後、沢山の人と語らいました。

亘理は「いちご」の名産地。それがこの「いちごっこ」の名前の由来です。一日も早く、亘理にいちごが戻ってくることを願ってやみません。

 

そして最終日の23日は高屋小学校にてハモニカサンタを行ないました!!

この学校にも津波を押し寄せたそうです。この辺りは海岸からはかなり離れているにもかかわらず。。。

まずは体育館で全校生徒を前にライブ♪♪ 当初はジブリの曲ばかりやろうかと思っていました。でもやり始めてから思いつきで急遽変更。確かにみんなが知っている曲をやることは伝わりやすいし、普通に楽しめる。でもそればかりなら、何も僕でなくても良い。ジャズをやったり、最後はオリジナル曲「Tiny Leaves」で締めた。

 

その後、3年生、4年生、5年生、6年生、それぞれに音楽の授業として1時限ずつハーモニカワークショップを行いました!「どのくらい食い付いてくれるかな…」正直、相当心配していました。もしあまり興味を示さなかったらどうしよう…。

しかしハーモニカをプレゼントして始めてみたら、そんな心配をよそにこれがみんなめちゃくちゃ一生懸命!!!そして笑顔、笑顔、笑顔♪♪ 僕も幸せな気持ちに。。。 最高に素敵な時間を過ごすことが出来ました!大成功イェイ!!

(翌日も学校のあちこちからハーモニカの音が聞こえてきたと連絡がありました。こういう話を聞くと泣きたくなるくらい嬉しい)

 

終了後、すぐに学校を出ました。向かう先は「FMおあぞら」。

これは亘理町の臨時災害放送局。実は以前より、ここのFMで僕のCD「空の音色」を流してもらっていました。そして今回おじゃましておしゃべりと生演奏を♪♪ 「空の音色」を演奏しました。綺麗な空をまた見上げれるようになりますように…。そんな気持ちを込めて演奏しました。

 

今回沢山感じることがありました。言葉では上手く言えません。これもまた今後の自分の音楽の肥やしになることは間違いないでしょう。

またこの町にも訪れたいと思うし、他の被災地にも機会あれば訪れてみたいですね。ハモニカサンタを東北でたまにやってゆけるといいな〜とも。ただ、今後ハモニカサンタをやってゆくには、やはりお金がどうしても必要なので、みなさまからのご寄付を募る活動をしてゆかなければいけませんね。

 

今回、最小人数で動いていたので、写真があまりありません…。肖像権などの問題も出るといけないので、何でもアップするわけにもいきませんが、最後に津波の被害の写真も少し掲載しておきます。テレビでは何度も見ている光景ですが、やはり肉眼で見るのは全く違います。。。

 

    ハーモニカには涙と笑顔が良く似合う。宮城ツアー無事終了” に対して8件のコメントがあります。

    1. bunji より:

      なぜかわからないけど、日本人の心とDNAに刻み込まれているハーモニカの音に対する喜びと悲しみと郷愁の響き。今回もいいお仕事なさって来ましたね。エル・ムンドでプロフィールの中に、こういう活動のことに触れられなかったのが残念です。それこそあの番組は光栄さんをゲストとしてトークで招くべきでしょう(笑) しかし被災の現実を目の当たりにした時には絶句なされたのではないかと思います。僕は汚染された小松菜を農家の方が芝刈り機で刈り取る、まるで自分が育てた子供を自らの手で命を奪うようなシーンをニュースで見た時に、言いようのない悲しみを感じ、それ以来時間の許す限りデモや抗議活動に参加しています。やれる範囲でアクションを起こすことが大事です。心から応援しています!!!

    2. koei より:

      そうですね、現場を見た時はまさに絶句でしたね。車の中から見ただけですけど、言いようのないやるせなさ、を感じました。なんせ、ずーっと遠くまでその風景が続いているのです。。。海からはだいぶ離れている所なんですよ。海沿いはどうなってるんだろう…と思うと。。。

    3. ケヴィン より:

      ハーモニカサンタ、良かったですね!!
      次回行かれる時は、声を掛けてください!
      『ドレミの歌』またやりますよ(笑)

    4. たぁぶ より:

      いちごっこで聴かせていただきました。心に入ってくる響きと暖かい空気を感じました。素敵な企画でした。

      聞き入っている被災された方々の表情をみていて、本当の復興はこれからなんだなと感じました。

      わたしにできることは肉体労働でヘドロ撤去や掃除のボランティアしかできません。そしてそのニーズは限られた期間です。わたしにできること、できる期間は限られていますが、携われるだけ幸せだと感じています。逆に亘理の人々に沢山の笑顔をもらっています。

      ハーモニカの響きは一時でなく、これから復興に向けた中で、被災された方々に安らぎや希望をもたらす音色だと感じています。どうかこれからも素敵な音色を届けてください。

    5. koei より:

      浪花のをんな。もしくはオッサン。2さん

      こちらこそ!!

      ケヴィンさん

      また「ドレミの歌」聴きたいですね〜 ipodのスタートは任せて下さい(笑)

      たぁぶさん

      嬉しいお言葉有難うございます。自分が大好きでずっと続けてきたことが、もしも復興の役に立つのなら、それは僕にとってとても幸せなことです。これからも機会を見つけてやってゆきたいと思っております。
      ボランティア活動がんばって下さい!!!!またお会いしましょう。

    6. ステキな音をありがとうございました

      クッチーナ初ライブが光栄さんでよかった!
      狭い店なので、人数もあまり入らないんで申し訳なかったですが
      あなたの音と気持ちが
      感激と感動という感覚で皆に伝わったと思います

       ボクの趣味は渓流釣りです!

      と、云うのをお手伝いいたしますので^^
      また仙台に来て下さいね
      渓流でヤマメやイワナ釣って
      焚き火して焼いて喰らって
      暮れかかる空の下、ハーモニカを…

      ありがとうございました

    7. koei より:

      親方、先日は本当にお世話になりました!僕としても初ライブに出演出来て幸せです♪♪有難うございました。

      「渓流釣り」
      魅惑ですね〜〜〜〜 

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