深町純さん 急死

ピアニスト、作曲家の深町純さんが亡くなりました。

大動脈解離による心のう血腫というのが死因のようです。

今までに何度がご一緒させていただき、最後の共演が今年の7月です。奥様が経営している子どもの音楽教室があり、そこにたまにハーモニカを教えて行っているのですが、その教室の発表会やコンサートなどで、深町さんと一緒に演奏しました。

一番最初の出逢いは深町さんが毎月恒例で開催している即興で行なっているライブに飛び入りしたのが始まりです。緊張したな〜〜。深町さんと言えばあの日本フュージョンの大名盤「深町純とニューヨークオールスターズ」の人ですからね〜〜〜〜。

深町さんはとっても変な人です。人に対して怒っている印象しかない(笑)人を褒めることはほとんどあり得ない。まぁ僕もミュージシャンが素晴らしい演奏をするのはある意味「当り前」だと思っているので、その感覚はよくわかります。

そんな深町さんなのですが、僕は怒られた思い出が無いのです。奥様が言うには僕のことは結構気に入ってくれていたようです。これはとっても嬉しく、とっても誇らしいことです。それは今後も変わらない。

光栄バンドで深町さんのお店「FJ's」でライブをした時、わざわざ深町さん自らも店に来てくれて、横で腕を組みながらずっと監視された時はやりにくかったな〜(笑)でも終わったらニコニコしてくれてました。

数々の素晴らしい活動と、自分の信念を貫き通す姿勢には以前から僕の心にとても響いていました。とは言えこういうおじさんになりたいとはちっとも思いませんでしたが(笑)。あらゆるミュージシャンの中で、身近に接する機会がありながらも、ここまで「孤高」な感じがするミュージシャンを僕は他に知りません。プレイもとても力強いのに乱暴な音ではない、あの感触はなかなか出せるものではないでしょう。色々な側面で尊敬をしていました。

26日に告別式があるのですが、そちらには都合がつかなく参加出来ないので、ご遺体のあるご実家へ24日に伺い最後に会ってきましたが、眠っているだけのとても綺麗な顔でしたので全然実感がわきませんでした。

「死は旅立ちだから怖いことではない。ミュージシャンは50年以上生きるものではない」

奥様はいわく、そんなことをいつもおっしゃっていたようです。

でもな〜、また一緒に演奏したかったな…。そして一度くらいは怒られたかった…。

心よりご冥福をお祈りいたします。

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    深町純さん 急死” に対して2件のコメントがあります。

    1. yum より:

      こんにちは。
      私から見ると深町さんは人に対して怒っているというか
      世の中に対して怒っているという感じです
      個人に対して怒るというのは、よっぽど酷いということなので
      それは望まない方が・・・ですよっ!!

      深町さんはすごく印象に残る方で私も大好きで尊敬しています☆

      お空に向かってお祈り・・・

    2. koei より:

      そうですね。世の中に対して(音楽業界とか)は怒っていましたが、個人というか目の前にいる人には言葉のボクシングで遊んでる感じでしたねー。そんな時はいつも笑顔でしたもの。憎くて怒られるのは勘弁ですよ〜(笑)
      本当であれば、今日はFJ'sでライブのはずでしたね…。

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