最近の僕の10ホール事情

さて、前回に続き今度は10ホールのことを書こうと思います。

これは完全にFabulous(F-20E)とManjiですね。使い分けとしてはメロディーをじっくりと吹きたい時はF-20E、ガツンと吹きまくる場合はManji。ある意味セオリー通りって感じか(笑)

F-20シリーズが登場した当初、カタログコメントではこのハーモニカのパワー面を強調して書きました。なんせ最初に吹いた時の第一印象は、そこに感動してしまったから。

でも…、今はあのコメントを書き直したいと思ってる(笑) もちろん今でもパワー、特に「音圧」という部分ではズバ抜けてる。でもそれ以上にこのハーモニカの特筆すべき部分はピアニッシモにおける、音の厚みだろうね。これだけは他には変えられないジューシーさがある。F-20で吹く時、ものすごく小さい音で吹いてるよ〜〜〜〜(笑)

これはF-20の耐久性にも関係している。コイツにはとても厚いリードが付いている。それゆえに重厚感と食い付きの良いしっかりとした吹き心地がある。でもリードが厚くなるほど、耐久性は悪くなるのです。これはもうしょうがないこと。リードが厚くなると、リードの振幅がしなり切らないからか、常にリードに負荷がかかっている状態になる。だから折れやすい。リードが薄いと、しなり切るから逆に負荷が減少する。う〜ん、深いな…。どのメーカーでも特に10ホールでは音質と耐久性の天秤で苦しめられているでしょうね。ホーナーは数年前からリードのサイズが変わった。それによって音が軽くなってしまった。おそらく耐久性を上げたかったのでは?と推測。

その部分もあり、 F-20を使う時は静かめな、じっくり聴かせる曲の時に使うようになってます。凄く身の詰まった濃厚な音です。この音は他に替えが無いね。息の音とリードの音が半々くらいの時の色気のある音と言ったら… ため息ものです♪♪「Sepia」のためにこのハーモニカ作ってくれたに違いない、と思うもの(笑)

対してManjiは、元気いっぱい吹くのがふさわしい(笑)そのように吹いた時に本領発揮しますね〜。実に良く響く音がしている。それは結果的に「音が大きい」と感じる。大きな音というのは、響いているってことなんだよね。

Manjiを良く響かすための吹き方のポイント。

特に吸った時、舌や口の中に空気が当たるような感触があると、若干軽い音に感じるかもしれません(これはManjiに限らず、どのハーモニカでも一緒ですが)。「ハーモニカは喉で響きを作る!」これを意識していただきたい。空気は常に喉に直撃!

リードが厚いと、口の中に空気が当たるような感触になっても、リード自体の音の厚みでしっかりしたような音に感じる。Manjiは耐久性もかなりポイントにしているので、F-20と較べれば少し薄い。だから少ない息、小さい音、しかも口の中に空気の打点があるような吹き方をしてしまうと、軽さを感じる(F-20と比較してですが)。しかしある一定以上の空気量と空気圧を使い、喉の響きを徹底してコントロールするとどうでしょう!ブワ〜〜〜〜っといくんですよねー♪♪♪ これはF-20には無い快感♡ ボディーの厚さとカバーの形状のバランスは抜群だね。

音楽には、ダイナミクス(音量の大小)が大事です。ライブでは特に。ピアニッシモで心のひだにしみ込むような演奏、フォルテッシモではじけるような痛快感。それぞれを得意としたモデルを使い分け、全体的なダイナミクスを操作して作り上げていく。これが最近の僕のハーモニカスタイル、と言えると思いますーーー。

ところで、昨日(もう一昨日か)は神奈川県大船にある「和 豊田」というお店(普段は居酒屋)でライブやりました。もうね、ここが最高なのです!!!!神奈川方面の方には是非来ていただきたい!!!このブログにもいつも書き込みしてくれるbさんが遊びに来てくれて、飛び入り参加してくれましたー。 次回9月5日(日)に決まりましたー(もちろん小畑さんと♪)。

んでんで、先日音楽仲間(というよりも飲み友達か(笑))の「松本道香」さんがパーソナリティーを勤めるネットラジオ番組にゲスト出演したのですが、それが以下のところからダウンロードして聴けます。ダラダラとしゃべってますが、興味があれば〜〜

東京ネットラジオ 松本道香

    最近の僕の10ホール事情” に対して6件のコメントがあります。

    1. bunji より:

      先日は楽しかったですね〜!
      最高の体験でしたよ。
      お客さんも老若男女、幅の広い、音楽的素養もある人達で、
      メロディーのスキャットでもほぼ全員参加!
      楽しかった〜〜〜!

      しかし自分の反省としてはせっかく入れてもらったのに練習不足。
      今度はキッチリ練習して行きますよ〜。
      それとスローブルースでお願いします。
      歳なもんで(爆)

      しかしスズキの楽器はスゴい!
      おっしゃられているようにピアニッシモからフォルテッシモまで、
      小振りなハコだったらマイクを通したり生の音でやったり、
      変幻自在でやれますよね!
      F20が「セピア」の完成度を上げてくれたのは、
      本当に楽器の音色の大切さを感じる出来事でした。

      H社はピアノからせいぜいフォルテまで。
      音の抜けは良かったけど、Manji登場でそれも危ぶまれていますよね。
      がんばれスズキ、がんばれ日本!
      日本に生まれて誇りに思う企業の一つですよ!

      9/5は借金してでも行きます(爆)
      あと闘病中のお弟子さんに音源を渡してあげてください。
      とっても気になっていたみたいです(笑)
      覚えている限り伝えたのですが、
      音で聞くのが一番!
      普段にない楽しさも伝わりますしね!
      駅前に立派なホテルがあるし会場から近いので、
      また一泊コースで遊びに来れるといいんじゃないかなと思ってます。

      先日も驚いたのですが、
      スズキのリードの強さには目を見張る思いがしました!
      相当無理なベンドをかけてもその後狂うことがほとんどない!!!
      驚愕の事実です!
      あのKatsuyaさんでもほとんど改造しないで使っているという、
      楽器としての完成度の高さは、
      日本人のクラフトマンシップならではでしょう。

      とにもかくにも楽器の進化と光栄さんの努力で、
      音楽的世界の広がりを感じた素晴らしいライブでした!
      9/5(日)が楽しみです!
      それ以前のも行きますけどね〜(笑)
      とにかく光栄さんの音楽は楽しい!
      小畑さんのセンスや人柄との相乗効果でホントに楽しいライブになっていることがオーディエンスとしては最高に嬉しいです!

      今後の活躍を期待しています!

    2. soeji より:

      行きたかった…
      ほんまに行きたっかったんです!
      このライヴなぜか気になって…

      光栄さんのハモニカの音、ききたい
      もう禁断症状が…

      9月、行きます 必ズ

    3. Katsuya より:

      bunjiさんのコメントに登場してしまったので、コメント書きます。

      確かにスズキは、いいハーモニカを作ってます。けど最近気になるのは、リードの根元を削り過ぎじゃない?と思う時があります。F-20のリードが折れたんですが、やはり根元が結構削られてた。大量生産だから、仕方ないけど。気をつけてね。

      時間とお金を出せば、たぶんちゃんとしたものを作れる技術はあるんだろうな〜。

      光栄さんのManjiの吹き方は、参考になりました。ちょっと試してみますね。Manjiの評価が変わるかも。

    4. koei より:

      bunjiさん

      先日はどうもです〜。しかし長いコメントやね〜(笑)コメントのどの部分に返信して良いかわかりませんが(笑)、せっかくなんで飛び入りの演奏に関して。スローをお好みのようですが(歳は関係無いかと…(笑))、きっと吹き方の力の加減を調整すればもっと自由に吹ける(動ける)と思った。「フー」っと直線的な息で吹いているようだから、その状態だと横の動きがしにくい。息のスピードを抑えて「ホワー」っと広がるような息でコントロール出来るようになると、かなり変わると思いました〜。お試しあれ!

      soejiさん

      9月是非是非来て下さい〜〜〜〜。ホントこのお店は素敵です。良い意味で僕もかなりリラックスして楽しんでやってます。お越しの際は声かけて下さいね♪

      Katsuyaさん

      F-20のリード折れたんですか〜。根元の削りはどの位影響してるんですかね?さすがにその辺の関係まではわかりません。ただあきらかに影響が出てしまうほど削ってしまってるとも思えないんですよね〜。この設計だと何分間持続して振動させ続けると折れる、この設計なら折れないとか、耐久性も数値化させて研究してるようですしね。そのレベルで設計したリードを仕上げの段階で台無しにするとは考えにくい。削らないにこしたことは無いでしょうけどね。
      ただF-20は吹き方を気をつけないとリードは折れやすいですよ。発表会の投げ銭ライブでPlacid Blue吹いた時、折れました(笑)。疲れと酔いでか、かなりイージーに吹きなぐったら、一発で仕留めてしまった(笑)リードの厚さ+隙間がほとんどない精度が影響して負荷がかかってしまうみたい。難しい駆け引きだね。

    5. maceooguri より:

      あら?この記事の前半は書かれる数時間前に私のレッスンで話した内容ではないですか。あらかじめ書こうと思っていたのか,私との会話からこの記事が生まれたのか分かりませんが,なんとなくうれしいような。
      ちなみに,私は音が軽くなってしまったホーナーを愛用しています。今のところは,手間をかけてリードをちょっと曲げて,角を丸めて,口に当たるところをつるつるにしたヤツに愛着があって浮気できません。
      もうちょっと上達すると,音色を求めて気が変わると予感していますが。
      早くそこまで行きたいものです。
      話は変わりますが,今回からハンドルネームを使うことにしました。くれぐれも直接会ったときに無理にこれを発音して呼びかけたりしないでください。英語的にはマシゥーグリとかになりそうですが,そんなあだ名は勘弁です。あまり深い意味もなくて,国際的にはエキゾチックな感じがするかなと思ってeBayとかで使ってる名前です。

    6. koei より:

      maceooguriさん

      どんなハーモニカでも手間かけて、いじくってあげると愛着湧きますよね〜。でも今後もマニアックに世界中から面白そうなハーモニカを仕入れていただけると助かります(笑)
      面白いハンドルネームですね。発音難しそうなので、今後も名前で呼びます(笑)

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