グレゴア・マレ モデル(その1)

先日の楽屋ライブ、イベントということで普段よりも短い時間、しかも早い時間でしたが、お越しいただいたみなさま、どうも有難うございました!!!次の楽屋ライブは、またしてもちょっと先ですが、10月27日(火)にやります♪この時はCD発売記念ライブ、という形になると思います〜〜〜

明日(24日)の「浅草ZINC」でのセッションライブ、ちょっと面白いかもです♪基本はハーモニカとベースとドラムだって!コード楽器が無い!かなりチャレンジだけど、面白そうだ。おいらのオリジナルもやる予定。さぁどうなるか!?リズム隊はいずれもバークリー出身の若手。活きが良いと思います(笑)是非遊びに来て下さいね〜

【Organic Music】
田中光栄(Harmonica)、中村亮(Dr)、高橋佳輝(B)
1st: 20:00〜20:40, 2nd: 21:00〜21:40
チャージ \2,500

詳細は以下をクリックして下さい。

浅草ZINC

さて、前回ふれた最近話題の(?)グレゴアモデルについてちょっと書いてみようかと思います。

といっても、手元にあるわけではないので、以前に試奏した時の感想から。

すでにカタログを見た方は、グレゴアのインタビューも読んだことと思います。そこで1つ注意してほしいことがあります!!

彼の言葉に「ダークな音」というキーワードが出てきますね。グレゴアモデルには、金属カバー(G-48)と木製カバー(G-48W)の2種類があるのですが、グレゴアは「木製の方がダークな音」と表現していますが、吹いてみると、木製の方がブライトで、金属の方がダークな音がするんです!!

もしかしたら、普通に「ダーク」という言葉から直訳的なイメージするものと、グレゴアの感じる「ダーク」というものはちょっと意味が違うのかもしれないね。普通「ダーク」というと「暗い音」とだけイメージしやすいものね。カタログに書いてあった「ダークサウンド(深みのある音色)」という感覚で捉えると、わかりやすい気がした。

でもインタビュー中にある、金属カバーはポップ、ロック、ファンクに合って、木製カバーはバラードやジャズボーカルと一緒にやる時に合う、という意見は賛成。

金属カバーは言い方は変かもしれないけど「普通に扱いやすくハイクオリティーなハーモニカ」という感じ。「普通に」と書くと語弊があるかもだけど、めっちゃクオリティー高い!!金属カバーというもの自体が一般的な仕様だから、ある意味、今までのタイプの延長という感じではある。しかし!メッキが今までのハーモニカには無いものなのだ!メッキ代かなり高いらしいよ(笑)見た目だけでなく、音色にもかなり影響があるね。カバーはリードから発せられた音が響く大事な部分。ここの響き方で音色が変わる。形状、材質、メッキの種類が変われば、音は変わる。音響的に言えば、「倍音構成が変わる」ということでしょう。だから安っぽい材質だと安っぽく頼りない音になるし、変なメッキやコーティングがされたものは響きを殺してしまう。倍音のレンジを狭くしてしまうことになってしまうから、音色の幅が無くなってしまう。

この素晴らしいメッキが施された金属カバーの印象は「基本はダークな音色で重心が低く、パワフル。でもコントロールすれば色んな音が出そう〜〜〜」って感じだったかな。

そして木製カバー!!コイツは面白かった!!やはり木製カバーというもの自体が馴染みの薄いものなので、実に新鮮!!(FABULOUSのプロトタイプでは木製カバーもあったので一時使っていたけど)

やはり木製らしい、ナチュラルな響き、そして「スムーズな音」という印象を受けた。基本は明るく響く感じ。しかしコントロールしてゆくと、なんというか、息の流れ方が吸い込まれるようなスムーズなポイントがあり、その時に何とも言えないスムーズでメローな気持ちの良い音がしたのを覚えている。もしかしたら、グレゴアの言っている「ダーク」ってこういう部分のことなのかな?とも思った。「明るい」と言っても、明るい音のする金属カバーのものとは違う感じで、「明るいけどキンキンとかギンギンとかギスギスしたものでは全くない」と言うといいのかな。余計よくわからないか(笑)

両モデルとも、基本的にかなり「鳴り」ます!!そして「粘り」のある音!!これはFABULOUS設計のリードが威力を発揮しているのでしょう。そしてこれまでの樹脂ボディーでは無かった身の詰まった重心の低い音。これは新設計のボディー構造の賜物です!この構造が完成されるまで、僕も何段階にもわたって試作品を試してミーティングしたこともありましたが、最良の形になりました。

「どちらのモデルが良いか?」これは答えが出ないね〜〜。曲によって使い分けたくなる、てのが正直な感想かな。

以上、これらは以前少し吹いてみた時の印象なので、吹き込んでみたらまた違う印象、発見があることは十二分にあるはず。クオリティーがすごく高いのは外見からも想像出来ますが、秘めたポテンシャルが実はそれ以上にある気がしてならない。新しい設計の新製品はそこにこそ最大の面白さがあると思う。 「グレゴア・マレ」というイメージだけにとらわれる必要な無いでしょう。だってグレゴアだってこれを最近使い始めたわけだから、まだコイツのポテンシャルに奴だって気づいてないはずだもん(笑)

かなりオススメのモデルですね。自分がスズキファミリーだから、ということを抜きに考えて、すげぇ〜良いハーモニカだと思った。他のメーカーを比較に出すのは僕も大人なので難しいとこですが(笑)いっさいその辺を無視して言ってしまえば(苦笑)、この価格帯のハーモニカではダントツだと思う。まぁ好みは人それぞれでしょうけど。

またじっくり吹く機会があれば、随時レポ書きますね♪♪早くまた吹きたいな

そうそう、このボディー構造には凄く興味深い裏技も隠されているのです!また今度話すね〜〜

    グレゴア・マレ モデル(その1)” に対して2件のコメントがあります。

    1. tsudda より:

      音を言葉で表現するのはやはり難しいもんがありますね。
      特にグレゴアですからね…一筋縄でいかないのも道理かと。(笑)

      以前、少しだけ吹かせて貰った感じは光栄さんの感想に近いと思います。
      エッジが効いててゴリッとした感触がある金属カヴァーVer.
      ややくすんだ音色でより太い木の響きを常に漂わせる木製カヴァーVer.
      各々キャラクターが違うけ、共通して重心の低さを感じさせる…
      (この辺はFABULOUSリード&クロス配列の恩恵かな?)
      その点ではどちらも「ダークサウンド≒深みのある音色」と言えますね。

      >この価格帯のハーモニカではダントツだと思う
      同感です。初めて目にした時は余りのカッコ良さに仰け反りましたよ(笑)
      片方に決められず、両タイプ購入する人が続出するんじゃないですか?

    2. koei より:

      重心の低さはFABULOUSリードとボディーの構造でしょうね。どちらも良いから、片方だけ決めるのは難しい問題ですよね〜。このモデルがヒットして、それにまかなって、ハーモニカの音楽性自体も色々なものが出てくると本当に理想だな〜と思います。メーカーがこれだけ新しい物を冒険して出してきてる以上、演奏する側も新しいものに挑戦すべきですよ〜。

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