ハーモニカが「歌」を歌った♪

先日のライブ終了後に、お客さんとの会話の中で「ハーモニカの音から言葉が聞こえてきた」というのがありました。そして帰ってから、みなさんに書いていただいたアンケートを読みましたが、全く同じことを書いている方が何人もいたのです。その感想は僕にとってものすごく嬉しいこと♪「気持ちを込めて演奏する」ということの一つの具体的な答えがここにあるような気がしました。「メロディー」や「楽器」はいつだって「歌」に恋をしてるのだ♪

僕の演奏に関して言えば「言葉が聞こえた」要因に「オリジナル曲を演奏している」ということにも深く関わっていると思います。僕の音楽は当然「インスト」です。だから曲を作る上では「作曲」が全て。でも「作詞」に近いことも実はしています(実際に詞は書きませんが)。「この部分のメロディーでこういうことを表現したい」とかね。素直な表現もあれば、裏をかいた表現もある。歌でもありますよね、明るく楽しいメロディーなのに、実は切ない詞だったとか(笑)それが逆に説得力出たりね。そういうことも音だけで表現する。だから表情付け、トーンコントロール含め作曲行為として曲を書いてます。オリジナルだからそれがやりやすいというがあるんです。その曲を一番理解しているのは僕ですからね(笑)トゥーツ・シールマンスはそれを誰の書いた、どんな曲でも表現してしまうのですが……

ちなみに「いかに肉声に近づけるか」というのは僕のハーモニカ演奏の大きなテーマの一つです。

ハーモニカから具体的にどんな言葉が聞こえてくるか?それが今後のテーマにもなりそうですね♪インストは最終的にはリスナーの想像力と結びついて作品になるものと思っているので、聞こえた言葉、想像した風景は人それぞれで良いのです。でもせめて気持ちのスタート地点だけでも目の前にいるお客さんと同じところから始めたいなと思い、いつも曲の説明をしてから演奏してます。

もちろん、そんな感情論だけで音が声のようになるほどハーモニカは簡単なものじゃないっすよ!(笑)それこそ重箱の隅を突きまくるような、ある種のテクニカルなコントロールをしてます。でもそれは「上手に演奏するためのテクニック」ではなくて「上手に気持ちを伝えるためのテクニック」。これは別ものであり、たぶん使っている脳も違う。う〜ん、深いな、ハーモニカのくせに(笑)

今回、楽器は全てスズキハーモニカを使ってみました。ブルースハープもクロマチックもね。しかもクロマチックは現行の全ての機種をライブ中にとっかえひっかえ試しました。スズキさん家のハーモニカを使い始めて、初めての光栄バンドでの演奏だったのです。次回はその辺の感想を書きますねー。

    ハーモニカが「歌」を歌った♪” に対して2件のコメントがあります。

    1. KITO より:

      ライブ聴きに行けなかったのがすごく残念です。
      ハーモニカから歌が聴こえるなんてすごい事ですよ。
      どんな声が聴こえたのかとかいろいろ空想しちゃいます。

    2. koei より:

      次回は是非!
      より良い歌が聴こえるようにさらに磨いておきますー♪

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