SPAH 2013 St. Louis 50th Anniversary 報告3

SPAH2013の最終報告として、今回参加していろいろ感じたことを書き出したいと思います。

今回SPAHに参加そしてライブ出演したことで、僕の中で一つの段階をクリア出来たように実感しました。それは「世界のハーモニカシーンの中心メンバーの一員になれた」ということです。そりゃもちろん、そんなものが実体として明確なものがあるわけではありませんが、本場であるアメリカを中心とした欧米の数多くの素晴らしいプレイヤー、カスタマイザー、愛好家達が僕の演奏を聴いてくれて、賞賛の言葉を多数いただき、HOHNERやSEYDELの主要スタッフとも非常に良い関係になり、みんな「仲間」という意識を強く持てました。みんなで世界のハーモニカシーンを盛り上げてゆくのだ!

スズキのブースにて飾ってあった僕のポスター(!)の前で、今回SPAH初参加の大内友哉くん(コードハーモニカ)とパチリ!実はSUZUKIにこの秋に新製品があります!!!それはクロマチックハーモニカの形をしたコードハーモニカです!!それのプロモーションで大内くんが参加したわけではありませんが、彼がこれを吹くとみんなビックリしてました(^^) 同時期に小型のマイクも発売します!元来、クロマチックや複音の人達向けに開発したと思うのですが、試作段階で試奏した時に10ホールでも独特のかなり良い感触があったのです!Ronnie Shellistが非常に気に入ってましたよ♪
02
写真_crop2

すっかり仲良しHOHNERチーム!!あんたらデカ過ぎ(笑)右はインターナショナルプロダクトマネージャーのリチャード!先日の韓国で飲み仲間になったのんべえ(笑)彼の方が年下だけど、おいらのビッグブラザー(笑)下の写真は同じマリンバンドで様々な微妙なチューニング違いを参考出品してました。う~ん、深い。。。
1840

すごく仲良しになったSEYDELチーム!今回かなりSEYDELからマークされましたね~(笑)僕がブースで試奏しているとスタッフがすぐに録音を始め、写真を沢山撮り始める!そして技術の人が「これ吹いてみて!」「これはどんな感じ?」と私蔵の物や試作の物も吹かせてくれる。そしてカスタマイズの仕方も見せてくれる。今SEYDELはSUZUKIと共にグングン伸びてるメーカーです。新製品も沢山出していて、かゆいところに手が届く便利グッズも多く、素晴らしいメーカー。とても面白いと思ったのは、SUZUKIがクロマチックサイズのコードハーモニカを作りましたが、時を同じくしてSEYDELは10ホールサイズのコードハーモニカを作ってました!
08写真_crop

現在、世界をリードするハーモニカメーカーはSUZUKI,HOHNER,SEYDELの3つです。それぞれに、それぞれの個性と役割がある感じでとても良い状態だな、と思いました。SUZUKIはクロマチックにおいては他を寄せ付けないほどの高いクオリティーの精度と吹きやすさと音色を持っています。今回僕の演奏でまずみんなが反応したのが僕の「音色」です。こんな音色を聴いたことがない、どんな楽器使ってるんだ?改造してるのか?と沢山質問されました。ノーマルだよ、と言うと驚いてました♪これがSUZUKIの音なのだ!10ホールにおいてはMANJIとOLIVEが主力製品として、いろんなモデルもあり、値段とクオリティーのバランス感はSUZUKIは1番良い気がするけど、他のメーカーも10ホールは沢山出してますから激戦区ですね。特にSEYDELは10ホールにかける姿勢がハンパない。SEYDELの10ホールを全部試したわけではないのであまり語れませんが、クオリティーは高いし、愛用者もどんどん増えている。エンドーザー的な人はかなり沢山いる模様。エンドーザーと言ってもメーカーとどのような関係かは良くわかりませんが...いずれにしても非常に勢いがあるのはこの2社ですね。それに対してHOHNERは貫禄の感じでしょうか。でも参考出品として微妙なチューニング違いのマリンバンドを展示するあたりにHOHNERの奥深さと底力を感じましたね。正直最近のHOHNERはもう力が無いように感じてましたが、深い所に行ってる感触を得て少し嬉しい気持ちになりましたね~(^^)

今、10ホールは強烈に面白い状況になっている!これが今回非常に感じたことです。すんごいプレイヤーが沢山!そして楽器のカスタマイズやチューニングに関しての追及の仕方が、自分の想像していたよりも遥かに深いところに行っている。いろんなプレイヤーの演奏聴いたり、セミナーに参加してみて、なるほど!と思うことが沢山あり、もっと10ホールやりたい!って思いましたもの。僕の現在の10ホールの腕前は世界では正直、普通レベルかな...だから10ホールだけ吹いていては飛びぬけて注目されることは無いでしょうね。だから今回のライブはクロマチックがメイン。その音色と演奏が注目された。つくづくクロマチックやってて良かったと思いましたよ(笑)でも楽器を取り巻く状況は圧倒的に10ホールが面白い。(欧米では)愛好者も全然多いしね。その輪の中に入って、あれやこれややり合うのがたまらなく楽しいので、10ホールやってて良かったと思った(笑)やっぱり両方面白いや!!!願わくば、10ホールでも印象的な個性を作り上げたいですね~~~~。

ここ5年ほど、世界に「挑む」という姿勢で取り組んできましたが、自分的に一つの段階をクリアすることが出来ました。常に挑戦をしていたようなところがあるわけですが、言葉を変えると自分の「居場所」が欲しかったのです。そしてその居場所にたどり着くことが出来ました。そこは思って以上に素晴らしいとこでした。やっぱりハーモニカって最高!!こんなに愛と平和にあふれた場所は無いよ!!

SUZUKIハーモニカのクオリティーに惚れ、そしてスタッフに自分の演奏技術を認めていただき、仲間となり、一緒に世界に通用する製品、演奏を作り上げてゆこうと語り合ったのが5年ほど前です。ある意味「戦友」みたいなとこもある。SUZUKIのハーモニカを使って誰よりも美しい音を出したい。その想いはずっと変わりません。そしてやっと確実にそれが世界に伝わり始めた。

そこで僕は今後SUZUKIハーモニカの「国際交流部長」になることにしました!(もちろん勝手に言ってるだけです(笑))各国の素晴らしいプレイヤー達と深く交流し、情報交換し、技術を高め合い、HOHNERやSEYDELとも良い関係を築き、良い製品作りの一端を担う。メーカーのスタッフ同士だとある一線から踏み込みにくいものがあると思うけど、プレイヤーとメーカーであれば、違うメーカーのエンドーザーであっても、気軽に踏み込めますからね♪みんな仲良くが基本です♪SEYDELのエンドーザーと一緒にライブなどは今後是非やってゆきたいですね~

    SPAH 2013 St. Louis 50th Anniversary 報告3” に対して8件のコメントがあります。

    1. odakura より:

      韓国、アメリカとお疲れ様でした!
      国内では得られない海外ならでは!って事でしょう。。
      まぁあまりにも話が深すぎて理解できてはいませんが(爆)

    2. koei より:

      確かに国内では得られませんね~。もっと日本に各国のプレイヤーやHOHNERやSEYDELが来てくれれば状況も違うかもしれませんが...

    3. bunji より:

      光栄さん、そろそろギャラ貰った方がいいのでは?(爆)

    4. bunji より:

      しかし、10ホールズで個性的な音楽(音)を作るというのは相当に難しいですよね。それでも僕は光栄さんの10ホールズも大好きなのですが(^^) まあこちらは趣味としてやっているので、プロとしてがんばってくださいませ!(と無責任な発言をしてみる 笑)

    5. しい より:

      お疲れ様でした。
      しかし、凄い「居場所」ですね。
      前から光栄さんの音は世界的にみても凄いと思っていたので、
      評価されたことが自分のことのように嬉しいです。
      今後もハーモニカの音楽は発展していきそうですね。
      楽しみです。

    6. koei より:

      bunjiさん
      ギャラ下さい(笑)10ホールで抜きん出るのはかなり難しいですね〜 「どんな曲をやるか」というところを考えるのがいいのかな〜とは思います。でも心地よいブルースの演奏聴くと、強烈にやりたくなりますね(笑)まぁ10ホールは僕も趣味みたいなもんですよ(^^)

      しいくん
      「居場所」といっても小さなとこだよ(笑)
      あれだけ沢山のプレイヤーが集まると、いろんな音楽もアプローチもあって、まだまだ発展しそうだな、と思うね。最近はクロマチックもいろいろ出てきてるからね〜〜

    7. odakura より:

      海外と日本ではミュージックシーンが大きく違うでしょうしね、
      最近ではドラマなんかでも挿入曲として使われる機会も増えた
      とは思いますが・・・
      まぁそこで「この音色はなんだ?」って喰いつくかつかないかで
      マニアになるかどうか別れる⁉って感じですかね 爆

    8. koei より:

      ミュージックシーンとハーモニカという楽器のあり方は各国共通の気がしますよ。どこの国、地域でも主流にはなりにくい小さい存在。だからこそ、こういったイベントに沢山集まってみんなで握手し合ってハグし合い、愛と平和にあふれた形で成立するんじゃないでしょうか。そこがたまらなく好きなのですよ(笑)
      ドラマで使われる機会が増えたのではなく、そこに耳が反応するようになってしまっただけですよ(^^)もう十分マニアですよ(^^)

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です