2008/3/8 土曜日

録音話とクロマチックとブルースハープの使いわけ

Filed under: Harmonica — koei @ 2:07:00

昼に電話があり「突然ですが、1時間後にエイベックスに来てほしいー」。えっ!そんな急に言われても!でも、しっかりスケジュールが空いているおいら(笑)どういうものかわからないので、クロマチックとブルースハープと両方持って来て下さいとのこと。
「東方神起」という男性グループの録音でした。コンサートの最後にエンドロール的に流す曲らしい。彼らの曲のインストバージョ ンを作るとのこと。曲は情感たっぷりのソウルフルなバラード♪当然クロマチック(迷うことなく超合金スズキ君でキマリ☆)。メロディーを 感じさせるフレーズを吹いて、基本的にアドリブで結構ということでしたが、元の歌を聴いていたら、そのボーカルの感情の込め方に非常に好感 を持ってしまい、しっかりメロディーを吹きたいと思った。アドリブも入れて盛り上がっていますが、基本はボーカリストの歌に忠実に、完全に ハーモニカでメロディーを「歌い上げ」ました♪

これがね、僕が作るバラード曲に非常に近く、ボーカルの表情の付け方なども自分のプレイに近いものを感じたの。思わず 「あっ、僕こういうのすごく得意です♪」と(笑)とても気に入った演奏が出来ました!がっつり感情込めちゃったもんね〜。最近追求している「シン ギング・ハーモニカ・スタイル」がこんなところで繋がったかー!と奇遇な巡り合わせ。そんなこんなで「泣き」のハーモニカがとても好評で(笑)是非コンサートに遊びに来てほしいとのこと♪イェイ!もちろん!!東方神起のコンサートに行く方いましたら、最後までよく聴いて下さいねー。

先日「松本道香」という女性ボーカリストの曲で録音しました。ちょっと切ない感じのメローなR&Bテイストの曲。弱さの中にも強さを秘めた 女性の歌(詞)でした。これはクロマチックの指定。もちろん超合金スズキ君。こちらも気に入った演奏が出来ましたよー。こちらは「切なさ」がありつつもエ ンディングのハーモニカソロは「前向き」に歌い上げるアプローチの演奏かな♪

来週に「ハロ!プロ」の「Buono!」という女の子グループの録音予定もありますが、今度は「元気過ぎてどうにかなってし まいそう」な(笑)パンキッシュな高速リズムの曲!音源を聴いてクロマチックかブルースハープか案を下さいってことでしたが、これは絶対ブルースハープだわ〜。しかもテクニカルに流暢に吹いてもたぶん面白くないと思う。ハイパーにメチャ吹きすることになるんじゃないかな。全然プロっぽくないプロフェッショ ナルな演奏だね(笑)間奏をハーモニカと声のかけあいみたいにする予定らしいので、おいらも15歳になったつもりでがんばるぞー(笑)

このように曲調や、どのようなアプローチのハーモニカが、その曲に最善かを考えてクロマチックとブルースハープを使い分けています。

この二つは同じ「ハーモニカ」という楽器だけど、その中身はかなり異なる。どちらかが出来れば、どちらかも出来るか?答えは残念ながら「NO」で す。簡単な曲なら出来ますが…。では、どうすれば両立出来るか?僕の場合は、どちらかを吹く時は、どちらかの事(吹き方、音配列、方法論)は一切忘れてい ます。頭の中は完全に入れ替わっている。

分かりやすい例があります。
クロマチックでは、譜面を見ながら極端に難しくなければ初見でもある程度吹けます。アドリブならば、どんな曲でもコードが書いてあれば、それに似合ったア ドリブはその場で出来る。でもブルースハープでは今だに譜面を見て全く吹けないのだ(笑)我ながら痛快だね(笑)その位、演奏する時の思考回路が違う。

ブルースハープの不器用さは、時に曲に最高の「味」というフィールを与えてくれる。クロマチックはストレートにメロディーを「歌う」ことが出来るし、アド リブの幅は当然広い。結局どちらも魅力的なんだよね〜。これらの使い分けについては、興味のある方もいると思うので、また書きますね。

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